VOL.102 アロマテラピーという言葉
コラム
「アロマテラピー」という言葉を誕生させた人物をご紹介します!
アロマテラピーの生みの親といっても過言ではなういその人物とは、
フランス人化学者『ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881〜1950年)』
彼は息子のアベルと一緒に経営していた『ガットフォセ社』の事業に、
精油と合成香料の輸出業を加えました。
当時はまだ香料の品質も一定しておらず、アルコールで大量に
希釈されたりと濃度の定義も一定化されていませんでした。
そこでルネ・モーリスたちは、
一定の濃度と香りを保つ
純度100パーセントの香料化合物の
制作にチャレンジ。
技術は成功し、実現にいたりました。
同時に、調香師たちに使い方を指導するために、
1906年『Formulaire du Parfumeur』という本を出版しました。
貧しい農民のために、ラベンダーなどの栽培法や
蒸留法などの技術支援も行ったのです。
とても意識の高い人ですよね。
一説によると、ルネ・モーリス・ガットフォセは
実験中にやけどを負い、ラベンダーの精油を使って
治療したとも言われており、そのときの経験で精油の治療的な効果に
目覚めた……とされています。
彼が1937年に著した本が『Aromatherapie』
アロマテラピーという言葉は、アロマ(香り)とテラピー(治療)を
合わせたもので、彼がアロマテラピーという造語を誕生させたのです。
いまでは当たり前のように使用している用語、実はわりと近年に作られた造語だったことに、ちょっとだけ驚いてしまいました。
香りの歴史は本当に奥深いですね!
(島みるを)
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